WORKSHOP TITLE

ハイパーおばけを
つくろう!

TEACHER

西千葉工作室

REPORT

与えられた素材で驚かす方法を考える

「生活に根ざすものづくり」を標榜に掲げる地域密着型のまちの工作室、西千葉工作室の授業は今回で3度目となり、毎回身近な遊びに電子的要素を組入れることで、ルールを変容させて楽しむ授業を開催しています。

今回は「お化け屋敷」。電気やポンプなどで動く「びっくりマシーン」をつくることで、参加者が全員同時に楽しめるお化け屋敷をつくります。

参加者はグループに分かれ、各グループにはそれぞれ異なった驚かすために使うことのできる「素材」と「動力」「仕掛けのテーマ」がお題として与えられます。

また、グループごとのお題や材料とは別に、共有スペースには、ストローや毛糸、ビニール袋にテープ等、様々な材料が用意されていて、これらの材料を自由に組み合わせて、制作できるようになっています。

ワークショップでは、まず、グループごとのお題と、様々な素材を組み合わせて、どういった「びっくりマシーン」をつくり、どうやって驚かすかを考えます。

つくりながら考える

与えられた素材をどう使えば暗闇で人を驚かすことができるかをチームごとに考えていきます。頭で考えるよりも、実際に素材を触ってみて素材の触り心地や重み、温度や動き方などから「びっくりマシーン」のイメージをかたちにしていきます。

「動力」の動き方も重要であり、例えば扇風機を使うなら風を起こすことができるので、風をどう使って驚かすのが最適かを色々トライしながら考えていきます。

設置位置も考慮する

ある程度「びっくりマシーン」が出来上がったら、実際のお化け屋敷会場に移動し、自分たちがつくったものを設置します。

お化け屋敷は、各グループの仕掛けが設置されたエリアを順に通過していく経路となっており、順路の位置や参加者の動き方を考慮して、最も効果的に驚かせることのできる仕掛けの向きや量などを最終調整します。

実際に体験してみる

いよいよ実際に体験してみます。他のグループがどんな「びっくりマシーン」をつくっていたのかは体験するまでわからないため、みんなハラハラドキドキです。

種明かし

お化け屋敷を楽しんだ後は、明かりをつけて、どんな仕掛けがあったのか1つ1つ見ていきます。作った仕掛けがイメージした通りの効果を発揮し、他の参加者を驚かせることができたのか簡単に振り返ります。

身近な機械の転用と組み合わせで
新たな楽しみを想像する

今回のお化け屋敷のために用意された「素材」と「動力」はどちらも身近な誰もが知っているものでした。それらを組み合わせ、違った使い方をすることで、今までにないオリジナルなお化け屋敷をつくることができました。
本来の使い方とは少し違った利用可能性をイメージできると身近にあるものの組み合わせで実現したいものが作れてしまうかもしれないという気付きを与えてくれる授業でした。

Text: Yuta Hosoya

写真

西千葉工作室 のプロフィール

「つくる」「なおす」「つくりかえる」で日常をもっと楽しく。西千葉工作室は「生活に根ざすものづくり」にみんなと一緒にチャレンジする、まちの工作室です。
http://nishichibakosakushitsu.com

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