WORKSHOP TITLE

おかしな「あそび」や
「おもちゃ」を発明しよう

TEACHER

WiCAN

千葉アートネットワーク・プロジェクト

REPORT

くじ引きで「あそび」の材料をゲット!

まず最初に、グループごとに、オモチャの材料や遊びの道具になりそうなものを1人ひとつ受け取ります。お祭りのクジ引きのような見た目の屋台に、参加者の目が輝いていました。ぶら下がっている紐を引くと、オモチャをゲットできるようになっています。

どんなアイテムが出てくるかな??

ゲットしたアイテムは、グループに戻って、お互いに見せ合いっこします。蜘蛛のオモチャに、マジックハンド、バネや、人形などなど、何に使えば良いのか分からないものもいっぱいです。

風船やバネを運ぶゲームで、ウォーミングアップ

グループごとに持ち帰ったアイテムを共有したら、次は、各自のアイテムを使ってプラスチックのバネのおもちゃや紙風船を運ぶチーム対抗のリレーのようなゲームに挑戦します(このゲームのルールはWiCANメンバーが前もって考えていたものです)。
「不定形なモノを使って、不定形なものを運ぶ」という不思議なルールのゲームでしたが、それが新鮮だったようで、参加したみんなも色々工夫をしながら楽しく競い合っていました。

おもちゃを分析しよう!

お次は、おもちゃの分析をします。自分たちのオリジナルの遊びを考えはじめる前に、まずは既存のオモチャがどういう風にできているのか、それを使えばどんな遊びができるようになっているのかを各自で考えます。各グループのテーブルには、WiCANのメンバーがそれぞれ付いていて、参加者に質問を投げかけていきながら、色んな視点で、そのオモチャの特徴やそれを使ってできそうなことをあぶり出していきます。

おかしな「あそび」や「おもちゃ」を発明しよう

いよいよ、自分たちの「あそび」や「おもちゃ」を考える時間です。各自のおもちゃの分析を参考に、グループで話し合いながら、自分たちが持っているアイテムを使って、どんな遊びができそうか、アイデア出しをしていきます。

遊びの発表

最後は、グループごとに発表の時間です。遊びを実演しながら、みんなの前でルールなどを説明します。相手のゴールにボールを入れたら勝ちだけど、その間にたくさん障害物がある遊び、スゴロクのルールを取り入れた遊び、占いみたいな遊びなどなど、個性豊かな可笑しな遊びがたくさん生まれました。

授業中、前の黒板には、発想のヒントが書かれていました。新しいあそびを考える方法について、参加者に分かりやすい言葉でまとめられていました。アイスブレイクからアイデア出しまで、ファシリテーションについても作り込まれたワークショップとなっていて、参加者の多様なアイデアが引き出されていました。

Text: Yasuaki Mio

写真

WiCAN について

千葉大学教育学部の神野研究室と、千葉市美術館が核となったネットワーク組織。アートの魅力を伝え、その社会的価値を問う様々な活動を千葉市域で展開している。
http://www.wican.org

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